内定承諾した

雇用条件が出て、年収や雇用形態(試用期間も正社員)、その他もろもろ大丈夫そうだったので内定を承諾した。

今度は日本の規模大き目、ITじゃない会社ということで、雇用条件だけ見ても今まで働いた会社とはいろいろ違う。年収に賞与が占める割合が大きかったり、役職名が漢字だったり、退職金があったり。

 

私は自分の経歴を生かしてそこそこの収入を得るには、IT系のスタートアップ/ベンチャーで働くべきだと考えていた。

ただ、実際に働いてみると優秀な人の作ったプロダクトでも顧客を獲得して収益を上げるところまで持っていけるかは別で、果たしてそれまで会社が存続するかという心配を持つことになった。あるオンライン上の記事によればベンチャー企業の創業5年後の生存率は15%らしい。

創業メンバーは自分(たち)の夢や理想で進めるが、途中から入ると他人の夢に乗っかりながら全力で走る才能が必要だ。そして、私は自分が夢で駆動するタイプの人間じゃないことに気づいてどんどんつらくなっていった。

あとは、そもそも優秀な人(ここでは入試難易度の高い学部や院を卒業していて新卒で世界的大企業に入るタイプとして書く)は成功の確実さではなく、失敗しても再起できるチケットを持っているから起業するのかもしれない。

スタートアップに入るなら、自分がその人たちと同じだけチケットを持っているか考えたほうがいい。若さ、学歴、職歴、お金、家族・・・

 

また、先に書いたような優秀さとは別に、憧れられるブランディングがうまい起業家のスタートアップでも働いた(現在進行形)。待遇が悪くてもそこで働きたい人が集まるから、社保を払いたくないと業務委託で採用しても成り立つ。

ただ、そうやって働くにはやっぱり夢や憧れが必要。夢や憧れが薄い私は、業務に関する教育で正社員と業務委託に差をつけることに怒り、社会保険が一切ないことや雇用の継続が保証されないことに不安を感じるばかりで、やっぱりつらかった。

 

そんなこんなで自分のスタートアップ適正のなさを実感し、かといって他にどんな会社を受ければいいかわからず就職活動が長期化していたが、最終的にあまり華々しくない業界の安定度が高そうな会社から採用されて安堵した。

仕事や住む場所を変える自由をずっと持っていたいと思っていたが、一年で3回目の新しい仕事、2回目の引っ越しとなるとさすがに安定したくなる。

変化の季節は終わるのか、仕事と家以外で変化を求めるのか、これからの人生が楽しみ。